去る5月21日月曜日。自分は気分良く仕事場に向けて愛車デリカを走らせていた。
近所の自販機で買った「なっちゃん」を飲みながらタバコをふかし、見通しの良い
市原の田圃道を本当に気分良く走っていたのだ。そう、その瞬間まで…。

 前方左手に軽トラックが一台駐車していた。近辺では農作業に補助的に使われる
軽トラックがよく走っている。その遅さ(時速20キロ強)にはいつも閉口させられて
いたが、それは道の脇に停まっていたので気にもとめていなかった。そ、そ、それが!
脇をすり抜けようとした40mほど手前まで来たときに、いきなり動き出したのだ!
方向指示器もつけずに!!さらに驚くことに、ハンドルをきりブレーキを踏む自分の
動きに合わせるように、その軽トラックは右側面をデリカ号に向けたのである!
衝撃とともにデリカ号の左前照灯の破片が砕け散り、次いで右側面がガードレールに
接触した音を聞いた…。

 幸いお互いにケガもなく物損の事故としてその後の処理が続いているが、愛する
デリカ号は再起不能なまでにダメージを負っていた。相手方の保険屋の査定では
時価509,000円。修理費用60万〜70万円。よって、全損扱いにされてしまった。
これまでの走行距離147,000qを考え、泣く泣く廃車の決断を余儀なくされ、
愛車3号「デリカスターワゴン」はその走行人生を終えることとなった。

 デリカは最後に自分の命を救い、自分をその傷ついた体で木更津まで運んでくれた。
自分が最後にしてあげられたことは、ガードレールによって穴の空いた右前輪を
交換したことだった…。
 さようなら。デリカ。今まで君と一緒に築いた思い出を決して忘れることは無いだろう。
今まで本当にありがとう…。